売れないバンドマンが海外ツアーをする方法

ロクに国内もツアーしたことないけど、海外でツアーしたい!海外で売れてから日本で売れる、いわゆる逆輸入バンドになりたい!海外でライブってなんか楽しそう!

でもコネクションもないのに、どうやったら海外でライブできるの?

海外でツアーするってどんな感じ?

どうやってライブハウスをブッキングするの?

英語喋れないけど大丈夫?

機材は?費用は?食べ物は?

ドラッグは合法なの?外国人にモテるの?などなど

売れないバンドマン歴20年、ヨーロッパ23公演オーストラリア8公演中国3公演ベトナム2公演、計36公演を行った店主が、売れないバンドマンが海外ツアーをする方法を解説していきます。

今後海外でライブをしたい、という人達の参考になればいいと思います。

オススメの国は?

globe

ヨーロッパ

ヨーロッパ4か国とベトナム、中国、オーストラリアとライブした経験と、アメリカやイギリスでライブした人達の話を考慮しても、ヨーロッパのホスピタリティはピカイチです。

基本賄い付きでビールは飲み放題、夜もパブのオーナーやイベント企画者の家に泊めてもらえる。その上きっちりギャラもでるし、物販が売れればそこそこの稼ぎにもなる。

アメリカやイギリスは国内外問わずライブしたい人がいっぱいやってくるので、もっと条件が厳しいという話をよく聞きます。

東南アジア

あと東南アジアも狙い目ですね。

物価が安いので収益は少なくなりますが、その分出費も減ります。

飛行機代も安いし、時差もほとんど無いし。

食べ物も割と日本人の口に合うんじゃないでしょうか。

これからは地方から東京にでるくらいなら、韓国とかシンガポールとか行く方が面白いという風になっていくんじゃないでしょうか。

 

さて、行きたい国をある程度絞れたら早速ライブハウスをブッキングしていきましょう

 

ブッキングの仕方

 

まず海外でライブしようと思ってもどうやってブッキングすればいいのかわからないと思います。
どこにライブハウスがあるかわからないし、どうやってコンタクトを取ればいいいのかさっぱり。字も読めんし。

ブッキングする方法は大きく分けてこの3パターン。

  • ツアーバンドを探す。
  • ブッキングエージェントを探す。
  • 現地で出たとこ勝負。

それでは順番に解説していきましょう。

1ツアーバンドを探す。

van

自分たちと似たようなジャンルで現地で活動しているバンドと仲良くなる。

SNSが発達した世の中です。音源を聞かせコンタクトを取り、一緒にツアーを回ってくれるようにけしかけてみましょう。

海外のツアーでは箱にアンプやドラムセットが置いてあることは非常に稀なので、現地での機材及び機材車の調達がネックとなります。

一緒に回ってくれるバンドがいればその辺りの問題も一気に解決します。

その際にバンドのチョイスは真剣に行いましょう。あまりに人気のバンドは正直中々話に乗ってくれませんし、かといって音楽がカッコいいのにイマイチ売れてないバンドがいいかというとそうでもありません。

音楽がカッコいいのにイマイチ売れていないのは素行の悪さに原因があるのかもしれません。

そんなバンドと四六時中一緒にいることになると気がつけば酒やドラッグに溺れ、最早音楽は二の次三の次、挙句の果てに有り金を全て巻き上げられ、裸同然でとぼとぼと帰りの飛行機に乗り込むことになるかもしれません。

しかし結局のとこ、そんなのは実際行ってみないとわかりません。

チャンスがあるなら一緒に回ってくれるだけラッキーと思ってチャレンジすればいいでしょう。

知らんけど。

あとは日本でツアーしている海外のバンドと仲良くなるのもいいかもしれません。

ライブハウスで海外のミュージシャンに酒でもおごって、

「あなたの国でツアーしたい」

と言えば十中八九かそれ以上

「いつでも来いよ、その時は俺に連絡してきな」

ってな感じになります。

でも、それは酒の席での話。実際連絡したら全く返事が来ないということもよくあります。

めげずに頑張りましょう。

 

2ブッキングエージェントを探す。

agent
海外ではツアーの売り上げの数%を支払うことを条件にライブのブッキングをしてくれるブッキングエージェントがいるので、手当たり次第に当たって行きましょう。こっちでいうイベンターのような存在ですね。

ちなみに僕の場合はFacebookの知り合いの外人に手当たり次第メールを送り、海外でツアーしたい旨を伝えた所、知り合いの知り合いがフランスでブッキングエージェンシーをやっていたので、割とトントン拍子にヨーロッパツアーの話が進みました。

これもぶっちゃけ運ですね。

3現地で出たとこ勝負


向こうのバーやパブではオープンマイクといって、飛び入り参加OKのライブイベントがあるのでそういうところでチャレンジしてみるのもいいかもしれません。

バンドで演奏できるかはちょっと微妙です。ソロのシンガーやワンマンバンドとかなら割とライブできるんじゃないでしょうか。

案外飛び込みで日本からライブしに来たから今晩演奏させてくれって言えばいきなりできるところもあるかもしれません。

知らんけど。

一度現地に行ってしまえば何かしらのコネクションができて、次回行きやすくなるんじゃないでしょうか。実際ツアー中にどこどこでライブしてくれとか、今度来る時は俺に連絡してくれと営業かけて来るブッカーとかにも出会います。

観光のついでくらいの感じで一回行ってみるのもありでしょう。

 

ブッキングのやり方はわかったけれど、費用は一体いくらかかるのか?正直、国やブッカーの腕次第でピンキリですが、参考までに僕らのヨーロッパツアーの時にかかったの経費の内訳をザックリと紹介します。

 

経費

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正直バンド仲間でも細かいお金の話はしないので、これが多いのか少ないのかは知りません。

結論から言うと大きな出費は飛行機代くらいでした。現地についてからは必要最低限の暮らしができるくらいはお金がもらえました。

収入

1.ギャラ

演奏した箱から演奏料がもらえます。これは海外では普通のこと。日本だと逆にチケットノルマとしてバンドが箱に払わないといけなかったりします。

金額は場所によりけりですが、一晩だいたい100~300ユーロ、ちょっと大きめなとこなら400ユーロとか。

さらに賄い付き、ビールはほぼ飲み放題。泊まるところも大抵無料でした。

2.物販

ギャラとは別にTシャツ、レコード、CD等の売り上げが加算されます。

これは完全に歩合制。人が多ければいっぱい売れるし、いいライブをした時はやっぱいっぱい売れる、ような気もする。

Tシャツは結構売れます。CDはやっぱ売れませんが、レコードの需要はまだまだありそうです。

支出

1.機材代

僕らの場合機材一式

  • ドラムセット一式 
  • ギターアンプ×2  
  • ベースアンプ
  • 機材車

さらに運転手も雇っていたので、毎日135ユーロがそれに消えて行きました。

2.交通費

さらにそれに加えて

  • ガソリン代
  • 高速料金等

が追加されます。

3.飛行機代

フランスまで往復8万ちょっと。

いくら歓迎してくれるとは言え、売れないバンドマンに飛行機代まで払ってくれることはなかなかありません。実費です。

とは言えLCCなんかも増えてきたので、ベラボーに高い訳でもありません。ちょっとくらい貯金しておきましょう。

トータル収支はマイナス飛行機代と数万円くらいせっかく海外来たら色々お金を使ってしまうので、もっと切り詰めれば飛行機代くらいでいけたかなあって感じです。

あくまでこれは結果論。全然人も集まらず、お金ももらえず、金髪のモヒカンのパンクスと地獄のようなツアーを回る可能性だってありました。

他にも気になるところをいくつか見ていきましょう。

 

機材

backline

バックライン

アンプやドラムセットなどライブに必要な機材をまとめてバックラインと呼んだりします。

日本の場合どんなライブハウスにも必ずアンプやドラムセットが用意されていますが、海外には置いてない事の方が多いです。

一緒に回ってくれるバンドがいれば同じ機材を使い回したりできますが、単独で回る場合はこちらで用意しなければなりません。

なので車も必須になってきますね。

電圧

電圧が違うので、日本のアダプターが使えなかったりもします。ギターのエフェクターは電池が無難です。

ギター

ギターは自分のものを使いたいけど、飛行機で持っていくのは少し不安がありますね。

ハードケースに入れていても、平気で荷物を放り投げられることもあります。

LCCなどでは規定の預入荷物のサイズにおさまらなかったりします。特にベース。サイズオーバーしないか事前に確認しましょう。

ジョイント式のネックならバラしてスーツケースに入れるか、物販などと一緒に向こうの知り合いやライブハウスに送ってしまうのもありでしょう。

 

食べ物は?

beer

ヨーロッパの箱は大抵ビール飲み放題でまかない付きでした。泊まるとこも誰かの家に止めてもらえます。ベジタリアンならその旨を伝えればキチンと対応してもらえると思われます。

日本食を食べれないのは覚悟しましょう。日本と同じような日本食を食べようと思ったらめちゃ高いです。

 

 

英語喋れないけど大丈夫?

英語は喋れたほうが絶対いいです。

まあ喋れなくてもなんとかなりますが、喋れるにこしたことはありません。

人生困ったことがあっても最終的にはなんとかなるさ、というマインドで生きていますが、大抵の場合何とかなった時というのは、自分の知らないところで誰かが頑張って何とかしてくれているのです。そんな人達への感謝の気持ちを忘れずにいましょう。

フランス南部とかは英語通じない人も結構います。それとかフランス人は喋れるけど喋らない人もいるとか言いますね。

時間があるなら勉強しましょう。

あえて断言しますが、英語が上手くなると楽器も上手くなります。

ビザは?

世界最強クラスの日本のパスポートがあれば、ほとんどの国は観光ならビザ無しで入国できます。

アメリカやオーストラリアではESTAや ETASといった電子渡航認証が必要なので注意しましょう。

基本ビザは観光ビザで問題ないと思います。まあ固い事を言うと、観光ビザやビザ無しで入国して現地でお金を稼ぐと、法律的にややこしいことになるかもしれないので、現地の人に確認するのが無難でしょう。

また、楽器を持って入国すると税関で質問されることがあるかもしれません。受付が金髪の綺麗なお姉さんだったりすると、オレ達は日本で売れっ子のロックバンドでこの国にライブツアーをしに来たんだ、と言いたくなる気持ちもわからなくもありません。

しかし、就労ビザも持たずにそんなことを言ってしまえば入国すらままなりません。あとで言い訳してもどうにもなりません。Facebookとか見られたらライブしに来たことなんてすぐバレます。

ちなみに楽器を持っていようが、友人のパーティで無償で演奏したり、現地でレコーディングしたりするのは問題ありませんよ。念のため。

外国人にモテるの?

モテる、と思います。日本よりミュージシャンへの尊敬の眼差しが強い気がします。

でも英語ができないとロクに会話もできません。ああ、こんなことならもっと英語を勉強しておくべきだった、とならないように、やはり英語は勉強しておきましょう。

でもツアー中は団体行動なので、チームワークが求められます。抜けがけして一人でおいしい思いをしようものなら、ライブ時になぜか一人だけみんなと違う曲順を教えられたり、ギターの弦の6弦から1弦が逆に張られていたり、ふと気づいたら靴下が全部右だけになっていたりするかもしれないので気をつけましょう。

ドラッグは合法?

ドラッグと言ってもピンキリですが、日本で違法なものは大抵どこの国でも違法です。

でも比較的日本より簡単に手に入りそうです。お客さんの中にも

あ、この人シラフじゃ無いよねって人もチラホラいました。

 

ツアーの日常

ちょっと長くなったのでツアーの1日は別の記事にまとめましたので、そちらをご覧ください。

 

それではこの辺で。

ご覧いただきありがとうございました。

 

Louie Louie ルイルイ

兵庫県神戸市中央区元町高架通3-234

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